恩師フレッド・ハーシュ氏
  It is very fine playing and arranging. There's a great deal of feeling in it and it's a very mature statement for a first CD. My congratulations to you.


   
    古くからの音楽仲間である元オルケスタ・デ・ラ・ルスのリーダー、
カルロス菅野氏とのライブのトークより
  菅野 CD発売おめでとうございます。いいCDですね。ごきげん!心からおめでとうと言いたいです。実は本当に長いつきあいで、本当は、んー年前。あまり深くは言いませんが、アマチュア時代に僕がラテンを始めたきっかけというのは、ほとんど、葉子ちゃんと一緒にやったバンドに入ったのがきっかけっつーか。それから始めたぐらいですからね。苦節んー年、ついにCDが出るという!
葉子 苦労したよー・・・
  菅野 なんかガーリッシュっていうとニンニク臭いような感じがしますけど・・・
葉子 もう、それね、大阪の人はもう100人が100人、みんなそう言うてくれはりますわー。(笑)
  菅野 でも僕、アルバム聞いて思ったんですけど、ほんと、好きやったのはあの、いきなりブルーヘブンですよね。もう、あっ、こういう曲あったなーってみんな思うでしょうね、あの曲聴いたら。
葉子 ありがとうございます。
  菅野 あっ、これいったかーみたいなねー。もうこれでつかみはOKやーみたいな。で、ダーッて行って、しばらくええ感じやなーって聞いてたら、いきなりオカリナですよ。なんだか、オカリナ・・・どないしたんやろナこれって一瞬思ったんですが。
葉子 度肝を抜かれましたか。
  菅野 度肝抜かれましたねー。でもこれがね、演奏がもう最高に良かったですよ。
葉子 あーありがとうございます。
  菅野 もう、これ、バンザイってかんじですねー。こういう洒落っけのある音楽がどんどん世に出てほしいっすね。もう、ここからは皆様方が支えないとダメですからね。
葉子 よう言うてくれはりましたわ。ハハハ・・・
  菅野 こういう風に、地道に苦節ん年、頑張ってCDを出したらですね、みなさんが守って行くしかないわけですよ。ね、こういう音楽がなくなんないようにね。音楽やる方は、ほっときゃやりますから・・・。あとは皆様方の心がけ次第です。
葉子 心がけですか。アハハ・・・
  菅野 だから皆さん、是非、レコード屋さんに電話かけて、注文して下さい。買わなくてもいいですから、そこで。ライブで買って帰って、いろんなレコード屋さんに電話すると。
葉子 なんか、不幸の電話みたいですね。
  菅野 いやいや、そしたらいろんなレコード屋さんの棚に並ぶじゃないですか。それが皆様の心がけ、ね!(笑)
 
 
    クレッセント・スタジオのチーフミキサー森本八十雄氏
    まず、レコーディングエンジニアの一人として・・・大変素晴らしい音で収録されています。中村さんのやさしさが伝わってくる、とてもやさしく、美しい音色でピアノが録音されていると思いました。ピアノの音は申し分ありません。五つ星です。(すばらしい)演奏内容ですが、ミキサーが申し上げる戯言とお聞き逃がして頂く事を前提に、曲目ですが、これらの曲は他に数えきれない程のミュージシャンが名演奏を残してきていますが、中村さんの演奏はとにかくアレンジが素晴らしい事です。聞き飽きたと思える曲を、大変新鮮にCD初めから終わりまで一つの音も聞き逃さず聴き終わりました。こんなに素晴らしいアレンジ・プレイ能力のある方です。是非この次は中村さんのオリジナルが聴きたくなりました。次回作も是非聴かせてください。
 

    地元丹後代表?より"Girlish"に寄せて
    最近うちの1歳5ヶ月の息子がこのCDをとっても気に入っている。むずがる時にベビーベッドに放り込んでそのCDをかけると、はじめのピアノの音が聞こえた途端、こちらを向いて何とも言えない嬉しそうな顔をして小さな笑い声をあげ、そうしていつも1曲目も終わらないうちにご機嫌なまま寝入ってしまうのだ。

  中村葉子さんは我が地元丹後の出身で、高校時代には当時流行に敏感な友人達の間で流行っていたキャロルキングや荒井由実、吉田美奈子の曲を、もう既に縦横無尽に弾きこなす、すご腕のピアノ弾きだった。その後主に京阪神方面で、あの" オルケスタ・デ・ラ・ルス" のカルロス菅野氏とバンドを組んだり、Alt SAX奏者の古谷 充氏等とのライブ活動を続けるかたわら、桂米朝一門のお茶子に志願し、桂南光との" ジャズと落語のセッション" では、落語の出囃子にジャズピアノで参加したりと、八面六臂に活躍している。そんな葉子ちゃんが出したCD " girlish ( ガーリッシュ) " は、ありきたりなジャズピアノトリオのアルバムとは一味違うサムシングエルスが一杯詰まった仕上がりになっているのだ。

   

実はこのアルバムには桂南光師匠が5曲目「ふるさと、情景# 1 」に、オカリナで参加して、まさに「中村葉子とおもろい仲間たち」のノリで出来上がっていて、商業主義のアルバムにはない、何とも言えない" あったかさ" や" 懐かしさ" を感じずにはいられない。

ライナーノーツの中で、 " 中島らも" 氏はこのCD についてこう書いている・・


   


このCD のもっているフレイヴァー、味わい、感触、木もれ陽のような、清潔でいてほんのりと暖かい、あるいはひんやりとした、月の砂のようにさらさらとした、小さな水しぶき、波紋、甘酸っぱい、もしくはミントのような、フレイヴァー、味わい、感触。白ワインの壜壜越しに眺めた風景のような。ぱらぱらと降り出した新緑の季節の小雨のような。ひんやりとした猫の鼻のような、少女たちの秘密めいた笑い声のような、パッションフルーツの切り口のような、小さな嘘のような、長々と寝そべったヴァカンスのような、氷を抱いている白クマのような、締め忘れた水道のせせらぎのような、フレイヴァー、味わい、感触。要するに言葉では表現できない何ものかが、このCD の中には確かにある。心にやさしい、何か。

(ライナーノーツより抜粋 )

    このアルバムは奇をてらった派手さはないけど、一度聴いてそのまま放ってしまっているCD が多い中、最低1日1回、生活の一部になってしまうくらい毎日聴いているように思う。それどころか聴けば聴くほど" じんわり" とにじみ出てくるその味わいに、飽きるどころかどんどん"葉子ワールド"にハマってしまうのだ。

    そしてアルバムの最後にクレジットされた曲名を見たとき、私は思わずニヤッとしてしまった。葉子ちゃんはキャロルキングを聞いてプロになる決心をしたらしいのだが、葉子アレンジを施された"So far Away !" は、原曲からは少し離れたジャズ風なのに、なぜかあの懐かしい香りとニュアンスがそのままで、あの頃のセピア色の思い出を色鮮やかに甦らせてくれるのである。意味深な最後の一曲は、彼女のルーツとして、また一つの区切りとして、この記念すべきCDにクレジットせずにはおれなかったのではないだろうか?"So far Away !" のカヴァーもいろいろ聴いたけど、中村葉子のそれは、確実に私の"Favorite" になりそうだ。



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